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2012年2月18日
厳しさの中での希望の芽生え
京都のまちは、今とても寒い日々が続いています。
しかし、今日は特別です。それは、朝から沢山の積雪に見舞われたからです。
多くの人が寝静まる未明頃より降りだした雪は、知らぬ間に市街全てを覆うほどのものとなり、朝の光にその姿を現したのです。
発表では5センチほどの積雪とのことでしたが、市街東方のここ左京区では15センチ以上はありそうな量でした。「毎日寒いから」「真冬の2月だから」と、いつその訪れを見てもおかしくはなかったのですが、さすがに一面を埋め尽くすそれとの突然の遭遇には驚かされます。
そもそも、冬入りした昨年12月より、ほとんど積雪を見なかった、ということもあるかとは思いますが……。
幸い、午後からの暖かな陽射しのお蔭で、路面をはじめとして、その大半は急速に溶け、それによる交通等の混乱も朝の一時だけで終りました。しかし、そんな極端な状況のせいか、どこか、真冬と春が同居するような、印象深い1日となりました。
写真は、午後の外出の際写した比叡山の姿。山頂から麓までの全山が雪で覆われ、それ全体が発光するような、いつもとはまた違った迫力を感じました。これもまた、冷気を発するようであったり、逆に春の陽を放つようにも見えたり……。
冬の厳しさのさなかに現れ始めた春の温暖――。あたかもそれは、窮地にある希望の芽生えのようにも感じられます。
まもなく震災1年。被災地や、またそれとは別の窮地にある、全ての人々に希望の芽生えがありますように……。