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2011年12月8日
綱渡りの年の瀬

京都市,左京区,円光寺にて(2011年11月27日撮影)

早いもので、今年も師走入り。

言うまでもなく、今年は大災害により、多くの人が苦難を得ましたが、未だその苦難が解消されないまま、年を越そうとする状況となっております。

震災や原発の処理は元より、経済動向などの色々なことも、せめて年末ぐらいには、明るい兆しが見えるものかと期待していましたが、残念ながら、中々そうは進んでくれないようです。

内外の経済と密接な関係を持つ産油地、中東各地の政治動揺や、ギリシャを発端とした欧州の信用不安。更には、その陰で密かに進行する、新興国のバブル・リスクの蓄積――。

これらの難題多発は、私たちを含めた世界が、何か「綱渡り」の最中にあるような感覚にさえ、させられます。果して、今後どうなることやら……。ともかく、これ以上状況が悪化しないよう、願うばかりです。

写真は、京都市左京区一乗寺の、少し山際にある寺院の黄葉。先月末に訪れた際に撮影したものですが、今は市内各所で盛りとなっています。色々と不安が残る年の瀬ですが、こうして、自然は以前に変わらぬ美しさを見せてくれます。

この美しさを糧に、力強さを範にして、我々も世界も、世のうねりを渡りきりたいものです。


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