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2012年10月27日
冬への備え。紅葉と実りの秋
日々秋が深まる10月終盤、如何お過ごしでしょうか。
果てなく続くかと思われた夏の暑さが、突如去り、それからあとは気温下降と、季節の深化が続きます。
それはまるで、冬に向かい、長い坂道を下り進むかのようにも思われましょうか――。
「冬への下り」などと例えると、良くない印象をもたれるかもしれませんが、その道程には、この時季こその恵みがもたらされます。
収穫の季節、そう、「実りの秋」です。米をはじめとする穀物類や、野菜果物・魚介類など、実に多彩な食物たちによる恩恵です。
残念ながら、一部では放射能の影響もあったようですが、今年も多くの人が、その恵みを享受できたことには違いないかと思います。
秋の深まりと言えば紅葉。それが似合う街、名所である我が京都は、それを求める多くの観光客で賑わいはじめます。こちらは、さながら観光客がもたらす「実り(実入り?)の秋」とでも言えましょうか。
写真は、京都市左京区にある慈照寺門前(銀閣寺)。市内大半は、まだ紅葉時期とは言えない状況ですが、写真のように、ここでは色づきはじめたカエデの姿も見られました。シーズン開幕です。
美味しい秋の恵みの数々をありがたく頂きつつ、来るべき冬に備える。
良い時期・良い条件を利用して、厳しい時期に備えるのは、個人だけではなく、企業も国も同じだと思います。体力を維持しつつ、慎重に下り坂をやり過ごす――。
この秋も、慌てず恐れず、地道に歩んでいきたいと思います。