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2012年6月25日
冷ややかな梅雨中盤。病弊を除外を

京都市,上京区,北野天満宮の「茅の輪」くぐり(2012年6月25日撮影)

ほぼ平年並みという、今月上旬の梅雨入りから、はや2週間以上。梅雨も、いよいよ中盤にさしかかってきました。

入梅以来、少ないながらも、ある程度雨はあったのですが、奇妙なのが気温。さすがに、昼間はそこそこの暑さに見舞われるのですが、朝晩はまるで春秋のような冷やかさ。

梅雨前半の雨の少なさは、ここ数年の傾向のようですが、この涼しさは特別なように感じられます。

試しに、昨年の今日、すなわち6月25日を調べてみると、最高気温は34度、最低気温でも27度とあり、完全に真夏の気温、しかも熱帯夜となっています。

しかし、今年は熱帯夜どころか、寝冷えするような気候。数日前には最高気温が20度くらいという日さえありました。暑さ嫌いの身にとっては有難い限りなのですが、一体どういうことやら。まあ、もう少し経てば、嫌でも暑くなるのかもしれませんが……。

ところで、暑さ寒さといえば、消費税率加増。必要とはいえども、色々と稚拙さが目立つように思われます。デフレ解消による好況狙いどころか、景気の「冷や水」になりませんように。そして、もう1つ、迫り来る酷暑の電気事情に関わる大飯原発再稼動。これも拙速というか、話し合いが尽くされているように思えません。

双方共、私たちの暮し、そして命にかかわる重要なことのはずですが……。何か、いまだ抜け切れない、バブル気質、そして戦後の呪縛のようなものの存在を感じずにはいられません。

さて、今回の写真は京都市街北部にある北野天満宮にて。茅(ちがや)を束ねた「茅の輪」くぐりの様子です。本来は各神社にて月末30日の「名越しの祓」の際、設置されるものですが、今日は天満宮の祭神、菅原道真公の誕生日のため、特別に。

茅の輪は、罪穢を除くため、暑さと共に猛威を揮う疫病を除くための行事と言われていますが、この国に巣食う病弊こそ、そろそろ除いてもらいたいとも思います。社会の健全な変化を妨げる何物かを……。


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